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１０月１６、１７日の両日、「会津西街道からみる保科正之公と天海大僧正　街道観光モニターツアー」を実施し、会津若松―日光間沿線の歴史資産や産業などを訪ねた。保科公の生誕４００年に合わせて昨年度より取り組んでいる足跡検証事業の一環で、会津若松市内を中心に２１人が参加した。

「街道（みち）」という人とモノの交流の舞台をテーマに旅を形成する「街道観光」の手法を取り入れ、会津西街道（下野街道）を保科公と会津ゆかりの天海大僧正の関わりから沿線の事物・遺産等を訪ねた。

初日は今年３月から日光乗り入れを開始した会津鉄道「ＡＩＺＵマウントエクスプレス」で日光に入り、日光の東照宮、二荒山神社、輪王寺の二社一寺を見学。特に輪王寺では、日光山中興の祖と称えられた天海大僧正の墓所「慈眼堂」を訪れた。慈眼堂は今秋より通常見学はできず、今回は特別に立ち入りが許可された。

このほか二日間の日程で、会津西街道で活躍した輸送組織・仲附駑者（なかづけどじゃ）が利用した旅籠、大内宿近くの下野街道の石畳跡、天海大僧正の両親の墓がある龍興寺（会津美里町）などで街道に残る歴史的遺物に触れた。また日光市では伝統の線香工場、大川沿いでは生活を支える水力発電・下郷発電所の資料館を見学し、地域に根付く産業の姿も学んだ。

当事業によるモニターツアーは、昨年度の会津若松市・猪苗代町での実施に続いて２回目。今回の結果をもとに今後、観光ルートの開発可能性を探る。

◆関連リンク
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・モニターツアー「会津西街道からみる保科正之公と天海大僧正」
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