子どもたちが住み続けたいまちづくりに新たな風を!
~市に街なか再開発構想を提言~
当会議所では5月11日、市民アンケート結果に基づき、検討してきた「街なか再開発構想」を室井照平会津若松市長、清川雅史市議会議長へ提言した。
神明通り周辺エリアや県立会津総合病院跡地など5エリアについて、ソフト・ハードの両面からその土地の特性や環境に合った利活用のあり方を提案した。
人口減少や高齢化を見据えたまちづくりが必要とされる中、昨年7月、市の将来ビジョンを描く一歩として市民アンケートを実施。
結果を受けて、商店街関係者や青年経済団体、市民らで構成する街なか再開発構想検討委員会を立上げ、土地の有効活用について検討し、「民間ならではの発想」の意見を取りまとめた。
神明通り周辺エリアについては、市民のニーズが多い大型商業施設の誘致は、課題が多く不可能であるため、空き店舗の利活用を進め、アーケードの街並みを活かした小規模専門店誘致の他、店舗上層階を居住スペースとして整備することなどを提案。
会津若松駅前周辺・会津サティ跡地については、市の玄関口として、市民や観光客をもてなす商業ビルや立体駐車場の整備、安全で利便性の高い駅前広場の早急な整備などを提案。
県立会津総合病院跡地については、鶴ヶ城体育館の代替施設として武道競技や球技を中心にコンサートの開催や展示会場にも活用できる武道館(多目的体育館)を主な施設とし、子育て関連施設や映画館、商業施設の併設を提案。
会津学鳳高跡地は、鶴ヶ城の西出丸駐車場などを史跡外に移転するよう、文化庁から指摘されているため、西出丸駐車場の代替えとなる駐車スペースと、高速バスの発着場や観光案内所として整備するよう提案。
旧会津陸上競技場は、現状の多目的広場としての利用のほかに、イベント利用や、臨時駐車場としての使用法が支持されているため、市民の憩いの緑地として整備することを求め、長期的には、外国人観光客誘致を目的とした武家文化にふさわしい観光施設の整備を提案した。
渋川会頭は、室井市長に対し「市街地の洞化が懸念されている中、この再開発事業については、多くの市民が期待している。子供たちが地元に愛着を持ち住み続けたいと思えるまちづくりに、我々民間が策定したビジョンを活かしてほしい」と説明し、今回の提案を市の各種計画や構想に活用するようお願いをした。
室井市長は「しっかりと受け止め、提言をどのように生かしていくか検討したい。引き続きいろいろと情報交換をしていきたい」と応じた。
当所では、これを機に市民の声やニーズに応えるべく、市の他、関係機関や団体に働きかけながら当市の未来に向けた新しいまちづくりを進める。
【街なか再開発構想検討委員会・活動状況】
- 〔令和3年6月21日~7月13日〕「市街地開発に関する市民アンケート調査」
- 〔11月 5日〕「第1回街なか再開発構想検討委員会」
- 〔12月21日〕「第2回街なか再開発構想検討委員会」
- 〔令和4年1月24日〕「第3回街なか再開発構想検討委員会」
- 〔3月 2日〕「第4回街なか再開発構想検討委員会」
- 〔5月11日〕「街なか再開発構想提言」
【各種資料】