「会津若松商工会議所議員団視察inむつ」

　8月20日～21日、当所の議員団がむつ市を訪問。当所とむつ商工会議所が友好姉妹提携して5周年を迎えたことから実施したもので、当所からは正副会頭はじめ22名が参加した。
　視察の中では、むつ商工会議所、余市商工会議所との正副会頭懇談会を行い、戊辰150年に向け観光振興を図っていくことを決めた。

◆むつ商工会議所、余市商工会議所との正副会頭懇談会　～戊辰150年に向け、連携して観光振興を図っていくことを決定
　むつグランドホテルで開催した正副会頭懇談会では、むつ商工会議所から其田桂会頭、余市商工会議所から三浦文夫会頭をはじめ、三商工会議所の正副会頭・専務が出席し、互いの地域の実情を確認しながら、今後の交流について懇談した。
　当所の宮森会頭より、日本商工会議所が提唱しているCCI観光ネット（※）を踏まえ、戊辰戦争を前後して特にゆかりの深い３商工会議所を中心に「ゆかりの地CCI観光ネットワーク」を形成することが提案され、来る戊辰150年に向け、共通パンフレットの作成や連携コースの策定など、観光振興の連携を図っていくことを決定した。
　「むつ」へは、戊辰戦争後、約18,000人の会津藩士が移住。むつ商工会議所とは、むつ市での「斗南藩140年祭」にあたり、むつ市商工会の設立から50周年を迎え、当所においては創立70周年にあたる記念すべき年であることから、平成22年、経済団体同士での姉妹提携を結んでいる。
　「余市」へは、戊辰戦争後、700人の会津人が移住し、日本初のリンゴ「緋の衣」栽培に尽力した。当所では、平成26年に朝ドラ「マッサン」支援による訪問を実施している。

　※CCI観光ネット
　同一経済圏内、都道府県内、ブロック内など、地域を越えた様々な単位での商工会議所間の連携による多様な観光振興の取り組みを促進する仕組みづくり。
　全国514すべての会議所が連携して観光振興に積極的に取り組み、中小企業の再生と地域経済の活性化を図る。

◆友好姉妹商工会議所提携５周年記念パーティー　～末永い交流を約束
　むつ商工会議所から約40名にご出席をいただき、総勢70名が和やかに懇談した。
　むつ商工会議所の其田会頭が、「これからも息の長い交流を続けていきたい」と歓迎した。余市商工会議所の三浦会頭は、「会津藩士の縁で交流の輪に加われることを嬉しく思う」と述べた。
　宮森会頭は、両地域とのこれまでの連携実績を踏まえ「むつ、余市との絆を大切に、観光振興等で連携していきたい」と決意を述べ、交流の記念に「会津唐人凧」を贈った。返礼にむつ商工会議所から「ヒバ置物」、余市商工会議所から「青白磁面取壺」を受け取った。
　ご来賓の宮下宗一郎むつ市長は、視察時に実施されている下北半島最大のまつり「田名部まつり」をＰＲし、経済界の交流継続に期待を寄せ、山本留義むつ市議会議長の発声で乾杯した。
　その後、むつ市を紹介する映像が上映され、出席者は、会津藩士の縁を感じながら歓談し、末永い交流を誓った。

＊視察での訪問先は次の通り。
会津藩士上陸の地、柴五郎一家居住跡・呑香稲荷神社、斗南藩庁跡「円通寺」
大湊第一水源地堰堤、海上自衛隊展示資料館「北洋館」他