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当所主要事業の「会津遺産事業」の一環として、小冊子『会津の風土が育んだ食文化　会津伝統料理十食』を刊行致しました。

『会津遺産事業』は、会津の誇るべき「宝=遺産」を改めて見直し、広く発信することを目的としており、会津弁、会津の食、教学、自然・文化などを選定し、会津の宝として後世に残す取り組みです。

一昨年１１月に、その第１弾として「残したい美しい会津弁　おあいなはんしょ」の小冊子を刊行しました。今回、第２弾となる本冊子は、会津の食文化をテーマに、「会津十食」として、会津地域の特徴的な食を独自に九食選定、残り一食（十食目）は、読者の皆様に選んで頂くという構成となっております。特に、会津の食文化を語る上で欠かせない、かつて北前船がもたらした海産物（乾物）を使った伝統料理をはじめ当地固有食材や地場産品であしらった郷土料理のレシピ等も数多く掲載紹介しております。

また、各料理・食材の紹介には、料理の紹介と共に様々な食にまつわるトピックスを入れるなどし、読み物としても楽しんでいただけるような内容といたしました。

東日本大震災・原発事故から間もなく５年が経過致しますが、未だ風評による被害は収束しておらず、風評払拭には食文化の発信が重要であることや、観光振興・交流人口拡大の観点から本書刊行が今後、訪日外国人の誘客にむけたきっかけになればと考えております。

※観光庁発表の訪日外国人消費動向調査によれば、訪日の際したいことの第一位（９０％超を占める）が「日本食を食べること」となっています。こうした点も踏まえ、本書では会津の食文化の概要について一部英語表記をしております。

当所では、本小冊子を会津地域の食文化の継承や、食の持つ地域ポテンシャルを活かした地域振興推進や情報発信の一助とすべく、内外の関係機関・団体、観光関連業者等幅広く配布し、活用を図ってまいります。

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