2014-TOPICS-02 <<< TOPICS <<< 組織・施策 INDEX <<< 会津若松商工会議所 INDEX

1月25日、富士通が本市の富士通セミコンダクター会津若松工場に整備を進めていた野菜工場が完成し、披露式典が行われた。

野菜工場「会津若松akisaiやさい工場」は、半導体製造で使っていたクリーンルール約2,000平方メートルを活用。低カリウムのレタスを生産し、2月中旬から出荷する。低カリウムレタスは、品質管理などの面で半導体技術やICTを活用して生産するもので、種まきから出荷まで45日と通常のレタスよりも15日程度早く、クリーンルームで栽培されるため雑菌が少なく日持ちが良い。

出荷先は本県と首都圏の医療機関や百貨店を想定しており、野菜工場の稼働に伴い約30名を新規雇用した。本年度は経産省と復興庁の補助を活用した実証事業として行い、売上は初年度に約1億5,000万円、3年目には4億円を目指す。生産面積も1,000平方メートルほど拡大し、雇用も拡大する考え。

式典では、同社の藤田副社長が、「会津から福島、東北復興に貢献し、腎臓病患者にも食の喜びを感じてもらいたい。食の安全や地域活性化にも貢献したい」とあいさつがあり、佐藤福島県知事、室井会津若松市長が祝辞を述べ、テープカットした。

式典後は工場見学会が行われ、今後、様々な面で地域との連携が期待できる。