2011-TOPICS-19 <<< TOPICS <<< 組織・施策 INDEX <<< 会津若松商工会議所 INDEX

当所ではこの度、日本商工会議所に申請していた地域力活用新事業創出支援事業の採択を受け、「歴史再発掘・産業観光調査研究事業」をスタートさせた。7月27日（水）に開催された第１回実行委員会では、宮森会頭を実行委員長に実施体制と事業内容について確認した。

会議冒頭に宮森会頭が「今回の事業は、会津松平藩祖保科正之公生誕400年にあたる記念すべき年であることから、これまで特に当地域でもなじみの薄かった正之公の時代に焦点を当て、その足跡・治政からみた会津の歴史・産業・文化をテーマに調査研究を行い、新たな会津の歴史的遺産・地域資源の発掘を通して地域活性化に繋げたい。」とあいさつし事業実施内容について確認した。

今回の事業では、「家訓１５ヶ条」の制定からみる会津精神文化確立のルーツや日本初の学問所の創設、さらに「暦」については改暦という国家的プロジェクトなど、当時様々な分野で会津の基礎を築き、一方で将軍補弼役として江戸幕藩体制の確立期に数々の偉業功績を遺した正之公の治政の検証から、新たな会津の歴史的遺産・地域資源の発掘に繋げていくものである。

この事業は、地域の資源を活かした新製品開発やその地域においてのみ体験可能な魅力を活用したブランド形成等の観光開発事業に対して補助する調査研究事業で、東北地方で５件、県内では当所のみが採択を受けた。

会議に引き続き第１回セミナーを開催。前会津図書館長の野口信一氏を講師に「保科正之公の治政からみた会津の歴史・文化について」、正之公の時代の会津の各種施策や商工業の実態、さらに学問所等の学校の流れ、「会津暦」等について講演を頂いた。