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漆器部会視察(2010年12月2〜3日)報告〜他地域の伝統工芸品の理解を深め、会津漆器とのコラボレーションの可能性を探る(12/10/2010)
12月2〜3日、漆器部会では、山形・新潟方面へ視察研修を実施、鈴木部会長はじめ部会議員8名が参加した。
1日目は、ものづくり日本大賞経済産業大臣賞を受賞した「(株)織元山口」を視察。米沢市の伝統産業である先染め・細番手の糸によるジャカード織と、デジタル技術を融合した織物「フォトテックス」を創造。既存の電子ジャカード織り機とは発想を180度変え、デジカメ等の画像をパソコン上で紋様としてデータ化し、コントローラを通じて織り機を稼働させるシステムを独自開発。作家一個人の興味の対象を、大判の織物として表現する手法は新しいアートとして高く評価され、各種コンペで入賞の常連に。作品は、米国メトロポリタン美術館などに収蔵されている。また、旧来の電子ジャカード織り機コントローラは設計思想の古さや、主要メーカーの撤退などから発展性を失っているため、同社による新たなシステムの開発・市販化計画が自治体との連携で進められている。山口社長は、「織りの仕事の手間と時間の7〜8割は、織り機に糸を仕掛けたり紋データをつくったりの地道な作業です。これは伝統的な技能なしにはできない。コンピュータを使う新しさも、その伝統の上に成り立っています。」と話され、伝統の上に新技術が成り立っている事を実感。
その後は、フェラーリの日本人デザイナーである奥山氏が企画した「山形工房」で有名な「天童木工」、「オリエンタルカーペット」、伝統的工芸品である山形鋳物の「長文堂」を視察し、工場やショールームを見学しながら製品・製法の理解を深め、会津漆器とのコラボレーションの可能性を探った。
2日目は、新潟県村上市の町屋を視察。平成16年より市民の有志で「町屋の外観再生プロジェクト」を始動。これは、年間1,000万円(10年間で1億円)の基金を作り、その基金で外観を再生する場合に補助金を出すという取り組みで、観光・歴史の面から魅力ある町にしていこうとの主旨で進められている。その後は、伝統工芸品である村上木彫堆朱の「小杉漆器店」を訪問し、大変参考になる視察研修となった。
□オリエンタルカーペットの山形工房製品
□天童木工ショールームにて
□山形商工会議所で会津漆器をPR
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